歯科技工１１月号「研磨剤の特性を利用した新しい研磨法」で紹介された研磨剤、ウルトラマルチシリーズ （アイデント化学工業）を早速試してみました。
すべての技工物に研磨可能な「ウルトラマルチ」、ハイブリッドセラミックがシリコンなしで研磨可能な「ハイブリッド」、 全ての技工物の最終仕上げに「スーパーファイン」の３種類を使ってみた結果、まず、「ウルトラマルチ」は確かにキズは消え ますがカーボランダムポイントほどの深いキズになるとロビンソンブラシやバフ研磨では難しいと感じました。
次に「ハイブリ ッド」はダイヤモンドポイントなどで形態修正後にいきなり「ハイブリッド」を使うと少し時間はかかりますがロビンソンブラシを低速回転であてるとキズも消え艶が出ました。最後に最終仕上げの艶出しに使用する「スーパーファイン」はごく少量でも 技工物がくもって、思うように艶が出ませんでした。
「ウルトラマルチ」「ハイブリッド」はなかなか良好な結果だと感じまし たが「スーパーファイン」に関しては今まで使用していた研磨材の方が優れていると感じ、少し期待はずれです

硬化時間　３分３０秒
強度に付いては硬すぎるとは思わないが、現在使ってる物 （ＧＣニュープラストーンのファーストセット　硬化時間　５分） より、硬いので、その点が気に入った。

（一箱5枚入り1200えん）
ハンドピース用のものは以前から使っていたのですが使っている内にマンドレー ルから外れてしまって使いにくく最近は使っていなかったのですが、レーズ用の サンプルを取り寄せて使ってみました。これが中々優れもの、結構大きな傷もみ るみる採れていきます。砥粒も含まれているので何も付けなくても良いのかもし れませんが熱を持つといけないので水分を含ませながら使ってみました